健康コラム: 2007年12月アーカイブ

K28.jpg 昨日は、低周波音症候群における国の姿勢について述べたが、今日は、低周波音とは一体何かについて述べていく。低周波音は人間の耳に聞こえにくい100ヘルツ以下の低い音のことである。よく、低周波音と間違えられるのは騒音である。低周波と騒音の違いは感じるメカニズムにあるようだ。

一般騒音は隔壁に対して反射吸収がはっきりしていて貫通力に乏しい。また騒音の被害としては聴力障害でもない限り、直ちに被害を自覚できる。
それに対して低周波音は、反射吸収があまりなく隔壁を貫通する力が強い。また、同じ環境下でも直ちに発症することはむしろ少なく、数週間あるいは数ヶ月の潜伏期を経過した後に発症することが多い。
発生源は自動車や重機、ビルの排気ダクト、高架橋、航空機など可動が長時間続くもので、ある周波数の音圧だけが突出した場合に被害がでやすいと言う。

同じ音を聞いても何ら体に影響がない人もいれば、影響がある人がいることが起こるので環境省もなかなか被害者として認定できないようである。通常、音は鼓膜(こまく)を通じて聞こえる(気導音)が、これとは別に鼓膜を介さず頭蓋骨を介して聞こえるルート(骨導音)がある。低周波音被害者は、この骨導音によるものと考えられる。

音響メーカーは骨伝導を利用した製品を開発していることから、この骨を介した音の伝導についても研究しているはずである。それにも関わらず、メーカーは研究成果を製品開発だけに利用し、骨導音によって起こる被害については知らん顔というのは調子がよすぎる。
現代病とはこうした科学の進歩によって起こる症状である。国がこのようなメーカーの体質を放っておくと、ますます現代病は増えるばかりだ。きちっと対処してほしいものだ。それが安心して生活できる最大の環境である。
参考資料:汐見医師公式サイト「低周波音公害を語る」 より

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K27.jpg 近年社会問題としてマスコミに取り上げられたものに『低周波音症候群』がある。これは身近にある動力源などから発生する低周波音によって体に変調をきたすものを指す。

具体的には自動車、重機、工場の圧縮機、振動ふるい機、ビルの排気ダクト、変圧器などによって頭痛、不眠、イライラ感など不定愁訴(しゅうそ)症状を訴えるものだ。
この被害に対する研究は1976年から環境庁が理工学系の研修者や学者の協力を得て始められた。当時は騒音か振動がはっきりしないと言うことで「低周波空気振動」と呼ばれた。

1984年環境庁はこの低周波空気振動が人体に及ぼす影響について実証できなかったと発表して、その後10年たった1993年西日本で山陽新幹線「のぞみ」のトンネル突入時の低周波音の発生が問題となり、国が被害解明のため乗り出した。
1997年に環境庁が3年計画で低周波音対策指針づくりに着手、2000年には「低周波音の測定方法に関するマニュアル」を発表し、低周波音対策にもう一度乗り出したかと思いきや、実効性のある対策は取られなかった。
2004年には環境省で「低周波音問題対応の手引書」が作られ検討されることとなった。この手引書によって許容レベルの参照値が発表されたが、基準が甘かったため、基準を満たしていても被害を受ける国民が出てきている。では「低周波音症候群」とは何だろうか。
明日は、それについて述べることにする。
参考資料:産経新聞 より

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