匂いを嗅ぎ分けるのに最適なのは嗅覚が鋭い犬である。訓練された犬が人の呼気から重篤な病気の有無を見分ける確立はかなり高いと言われている。特にガンにおいては素晴しい結果を出しているようだ。
1989年にイギリスの有名な医学雑誌で犬が飼い主の皮膚ガンを見事に見つけたという記録がのこっている。それ以降イギリスおよびアメリカでは犬の嗅覚を使って人の尿のにおいや血液からガンの有無を嗅ぎ分ける臨床研究がなされているという。
また、同じイギリスで症例報告されたものの中に次のような例がある。飼い主の心拍数をキャッチした犬が飼い主の不整脈による心拍数を察知して心臓病を未然に防いだという。まさに人間ドックよりも本物の“ドッグ”の方が正確である。
犬の嗅覚を活用した「嗅診」に関する著書まで発売され、好評を得ているようだ。特にガンの有無を匂いで感知することができると明海大学歯学部教授・外崎肇一氏は述べている。
例えば直腸がんは新緑の香り、子宮がんは化学調味料、乳がんは温泉のような匂いがするという。そしてがん細胞に共通してある匂いがガスの匂いであると研究から明らかであるようだ。
人間は500万個の嗅細胞を持ち、犬は何と2億個であるという。嗅粘膜の広さも人間の場合鼻腔上部に10円玉くらいに対し犬は長い鼻腔全体にあるようだ。
犬であれ人間であれ「嗅診」で病気の有無、特にガンなど重篤な病気が早期に発見できれば素晴らしい事である。それに科学が進歩しセンサーの開発が進めばもっと病気の早期発見に役立つのではないだろうか。
参考資料:『がんは「におい」でわかる!』 夕刊フジ より
健康コラム
ある雑誌に面白い記事があった。それは匂いで病気の診断ができるという「嗅診」である。通常、医療の現場で検査として行われるのが「問診」、「触診」、「聴診」そしてレントゲンやMRIなどの画像診断を含む「視診」がある。我々医療の現場ではドクター個人の多くの経験や感受性から来る感性で匂いの診断を考えることは多分にあるのではないかと思う。
面白いデータが載っていた。それは眠れない夜、貴方はどんな不眠解消法をしますか?という調査をフランスの製薬会社が行った結果だ。
この冬は例年より冷え込みが厳しく布団に入ってもなかなか眠れずに、ついつい寝酒を煽ってしまう人が多くなっているのではないだろうか!?寝酒は果たして睡眠に有効なのだろうか。アルコールによる睡眠は正常な睡眠と異なり浅いノンレム睡眠(頭が眠り身体が覚醒している状態)が続くため脳も身体もゆっくり休むことができない。私に言わせれば酒を飲んで眠り込んでいるように見えるが、実際は意識を失った状態に近い。よってアルコールが切れると目が覚めて、利尿作用が起こるために尿意をもよおす。そのため逆に夜中に目が覚めて、熟睡できなくなる。