話題シリーズ: 2007年10月アーカイブ

W20.jpg 20年前に公開されたSF映画「E.T.」を覚えているだろうか?最後のシーンでエリオット少年とE.T.がお互いの人差し指を付け合い、意思の疎通をはかっていた。このお互いの通信の究極の姿は、これからの時代を思わせるシーンであった。
また、ローマ・バチカン市国のバチカン宮殿内にあるシスティーナ礼拝堂の壁画にミケランジェロの「アダムの創造」がある。ここでも神と人間が指先を出して通信している。これはまさに「人体通信」である。人間の体を使って通信する、あるいは相手の体を使って脳を読み取る。

 この人間を使ってデーターの「人体通信」することが実際に科学を使って可能になってきた。人体の体をケーブル代わりにつかってデーターを通信する技術は1990年中頃マサチューセッツ工科大学のメディアラボなどが提唱したものだ。
そして2004年、松下電工が世界に先駆けて「タッチ通信システム」を完成し、2005年にはNTTが「Red Tacton」の新技術を発表した。そして2007年、NTTが人体の表面電解の変化を利用する技術を発表し、それと同時に松下電器が体内を流れる電流の変化を利用する方法をみつけ、人体を通信線に使う人体通信システムの実用化に成功した。
松下電工は体内の電流を使う電解方式を使い、NTTは端末に接触することで起こる人体の表面電界を利用する端末方式を使っている。これら二つの方法を使えば、名刺交換が不要になる。それはポケットに端末を入れて握手することで、体を通じて情報交換できるからだ。

また、手を触れるだけで改札を通過することができたり、自動車のドアやハンドルに手をかけるだけでドアが開いたり、エンジンをかけることができる。携帯音楽プレーヤーに応用すれば、コードを使わずに人体を利用してヘッドフォンに音を伝えることできる。

さらに、医療現場での利用も期待されている。あらかじめ薬の缶に小型の発信機を付けておき、患者には携帯端末を持っていてもらう。この患者が缶に触れたとき皮膚を介して情報が伝わる。例えば服用してはならない薬だった場合その旨を伝えることができ、薬の誤用を防ぐことができる。但し、人体の電気的性質はその人の体質や体調、その日の気候(気温や湿度など)によって変化してしまう不安定なものなので、今のところ規格が厳密な高速通信に利用するのは難しいようだ。しかしこれからの技術の進歩如何によっては素晴しいものになるのではないか。この「人体通信」が完成されたときにはますます利便性が高まるのではないだろうか。
 参考資料:TBSラジオ NTT東日本 フリー百科事典 ITmedia News より

話題シリーズ(20)

W19.jpg 高校時代、羽中田昌氏はサッカーの名門韮崎高校で2年連続全国大会準優勝し、エースとしてその名をとどろかせるが、高校卒業後ミニバイクを運転中に交通事故に遭遇して脊髄を損傷し下半身不随となり、サッカー選手としてプレーできなくなった。まさに車椅子生活を余儀なくされたわけである。
通常なら目標を失った若者はこれからの人生をどう生きたらいいか迷い苦悩していくものであるが、彼は9年間県庁に勤めたが、どうしてもサッカーへの熱い思いは断ち切れずサッカーができなくてももう一度サッカーに関わりたいという一心から、20年間の目標を作った。それは10年後の自分の姿、20年後の自分をイメージし10年後にJリーグの監督、20年後に少年サッカーの監督になると、妻に固い約束をした。その手始めにスペインへサッカー留学し、バルセロナでコーチングを学びながら執筆活動も開始した。そして帰国後S級コーチライセンスを取得した。
その甲斐あって四国リーグのカマタマーレ讃岐の監督に迎えられた。世界でも初めての車椅子監督の誕生である。まず10年後の夢の第一歩を踏み出した。おそらくJリーグ監督も夢ではないだろう。そして20年後の少年サッカー監督を目指して欲しい。

事故に遭い自分の目標の全てを失いながら、サッカーをやりたい一心から自分をもう一度取り戻し、事故後の人生を真剣に生きるその姿はスポーツ選手の鑑である。おそらく今後サッカーを目指す少年たちの模範となることだろう。
参考資料:スポーツニッポン フリー百科事典 YOUNG MAGAZINE より

話題シリーズ(19)

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