連休明けの4日、日本芸能史で経済的に最も成功した男として、もてはやされた音楽プロデューサー小室哲哉氏が大阪地検特捜部に詐欺容疑で逮捕された。小室哲哉氏といえば人気グループ「globe」のメンバーで、数々のヒット曲で日本の音楽界をリードしてきた。
また若手の育成にも力をいれ、その中の安室奈美恵、華原朋美、篠原涼子、TRFなどを一流歌手としてスターダムに押し上げ、“小室ファミリー”なる言葉まで飛び出した。彼の音楽の才能は抜きん出ており、手がけた曲は当時ヒット曲となり95年から98年までの4年間、連続して日本レコード大賞を獲得した。一時は年間のCD売上高は400億円を超え、高額納税者番付の4位となった。まさに順風満帆の人生を送っていた。
しかしいかんせん当時の彼はまだ若く、音楽については才能があったが、経済的観念がなく、色と欲の生活は当時のマスコミを賑わした。また彼の浪費癖は桁違いでロス、ハワイ、バリ、フランスなどに家や別荘を建て、豪華クルーザー、最高級外車などを所有し、何かアメリカのハリウッドスターを彷彿とさせる生活を送っていた。
しかし時代の寵児もその速すぎる時代の流れについてはいけなかった。あとは転落の一途をたどり、逮捕される直前には預金が6250円しかなかったという。彼ほど栄華を極め、凋落していった人間は果たしているだろうか。まさにテレビの二時間ドラマを思わせるような波乱万丈の展開である。早く罪を償い、金儲け優先の曲作りで疲れ果てた才能を休息させもう一度、音楽ファンに披露してほしいものだ。
参考資料:産経新聞、日刊スポーツ より
話題シリーズ(39)